SNSはユーザのリアクション、投稿内容から好みや関心を分析できる為、それを元に広告が表示できるなど、一見すると無駄のないと宣伝が企業向きを思われてきました。

しかしながら実際は広告は読みませんし、Youtubeの動画もほとんどの人がskipすると思います。最近はskipできない5秒広告や広告表示しないサブスクモデルも出ております。

そしてSNSの利用方法も日本と海外では異なる点は前々から指摘されていました。この点インスタグラムの初代日本代表である長瀬氏が次の様に述べています。

まず、日本人のSNSの使い方が海外とはまったく違うのが原因ですね。アメリカ人や中国人がSNSを使う大きな目的のひとつは「自分と同じ趣味の人を探すため」です。だから、見ず知らずの人でも興味を持てば積極的に話しかけるし、投稿やリアクションも能動的かつオープン。SNS上でも、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いとはっきり表明します。対して、日本人は他人の投稿を見たり、反応したりするのがメイン。それに義理人情という目に見えない社会的ルールがあって、それはリアルだけでなく、SNSにも反映されている。興味がないものでも仲間が「いいね!」しているから……、

そして中には、友だちの投稿すべてに「いいね!」を押している人すらいます。そんな、SNSでさえ本心を出すことが少ない日本人に対して、普段から素直に感情を表現するアメリカ人の作ったアルゴリズムが通用しないのは当然です。

Newsweek

コロナ禍でも「自粛警察」なるキーワードが出たり、同調圧力が強いと言われる日本ではSNS上でも自分の感情を表現しにくいかもしれません。ではデータが取りづらい日本でどの様なSNS戦略が宜しいのでしょうか。

デジタル社会だからこそ、人が実際に行動を起こして「熱量」がピークに達しているリアルの「現場」が、マーケティングで重要視すべきポイントだと考えています。何より日本人は海外に比べて、店舗で買い物をするのが好きだし、接客マナーに関しても世界一と言っていいから、企業と顧客がつながりやすい環境にある。そんな「現場」を軽視するなんて非常にもったいない。

それに、デジタル上で得られた顧客データや過去の購入履歴をいくら分析しても、あくまで傾向値しか分からない。実際、そういったデータを用いてレコメンドするサービスはたくさんありますが、今まさに自分が欲しいものを薦めてくれたことなんてほとんどないはず。そういった顧客の嗜好との齟齬を防ぐためにも、「現場」に来てくれた顧客の声を聞いたほうが絶対いい。なぜなら、それは「今」であり、「生」の声だからです。

SNSで集客を行う場合でもオフラインでのイベントがゴールとなります。実際の声を聞いても建前のケースがあるのですが、行動は裏切りません。アメリカの製薬会社では実際に製薬会社の役員が一日薬をもらうまでを体験し、その行動に基づいた販売方法を行ったそうです。

その方法とは病院で診療を受け、処方箋を書いてもらい、さらに薬局で待たされるという非常に面倒な手間を踏まないと薬が購入できない点に目をつけて、薬局に上級看護師を置いてその場で薬を購入できる施策を行い売上を向上させたました。

つまりオフラインでは直接「声」を聞くのも大事ですが、より人々の行動を見ることができる方が重要だと言えるでしょう。

店舗をお持ちで集客に悩まれている方はとりわけインスタグラムを行い、ターゲティングに基づいたフォロワーを増やして、オフライン(来店等)を目指した方が良いでしょう。